「友達が給料の話ばかりで困る」
「なんで給料の話を振ってくるんだろ」
「同僚がしつこく給料を聞いてきて不快」
このように、他人から給料について尋ねられることに悩んでいる人は少なくありません。特に、友人や同僚など身近な人から給料の話を持ちかけられると答えづらさを感じるもの。
相手との関係性を壊したくないがために、適切な対応ができず、困惑することも多いでしょう。とはいえ、安易に自分の収入を教えるのもプライバシーの観点から避けたいかと。
本記事では人の給料を聞く人の心理について解説しますので、じっくり読み込んでみてください。給料を尋ねてくる人の心理的な動機を理解すれば行動の背景が見えてきます。
本記事をお読みいただければ、給料の話をする人の心理を理解し適切に対応できるようになります。相手の無神経な質問に振り回されることなく、自分を守れるようになるでしょう。
人のお金に関心が高い人
職場や友人の中には、お金に関する話題をよく持ち出す人がいるかもしれません。
彼らは、あなたの給与や貯蓄について尋ねてきます。このような人たちとの付き合い方に悩むこともあるかもしれません。
なぜ人の収入や貯蓄状況について知りたがるのでしょうか。
人の給料を知りたい人の心理
他人の給与に関心を示す人々の心理には、どのような動機があるのでしょうか。以下で、その理由について考えてみましょう。
- 優位性を示したい
- 自分の給料の相対的な位置を知りたい
- お金の話への抵抗感がない
優位性を示したい
まず「優位性を示したい」という意図が考えられます。
収入は個人の経済力を象徴し、高収入なのは自立した大人としてのステータスを表します。給料の額で優越感を持ちたい人は、他人の給料を知ることで自分の優位性を確認します。
例えば、相手の給料が自分より低ければ、「自分の方が上」と感じることで、自尊心を満たします。事前に相手の仕事内容や職位、経験年数などを聞き出し、自分より下だと確信した上で、給料の話を持ちかけることが多いでしょう。
また、自分と同程度の給料だと思われる人に対しても給料の話をしません。もし相手の方が少しでも高かった場合、優位に立てないことを恐れるためです。
優越感を得たいがために他人の給料を聞き出そうとする行為は、相手のプライバシーを侵害し、人間関係を損ねる可能性があります。自己肯定感を高めるためには、他人との比較ではなく、自分自身にフォーカスすることが大切です。
自分の給料の相対的な位置を知りたい
自分の給与が業界内で高いのか低いのかを知りたいというものがあります。
自分の給料に対して不安を感じているため、他人の収入を基準にして自分の立ち位置を確認したいのです。
特に、初めての就職や転職後間もない場合、自分の給料が適正なのか判断しかねることがあります。同じ業界や職種の人の収入を知ることで、自分の給料が妥当なのかを確かめたいと考えます。
また、長年同じ会社で働いている人の中にも、自分の給料が業界水準に見合っているのか疑問を持つ人がいます。会社側から給与の妥当性について説明がないと、不安を感じ、他社で働く知人の給料を聞いてしまうのです。
とはいえ、他人の給料を聞いて一喜一憂するのは賢明ではありません。給与は職種や経験、スキル、会社の業績などに応じて決まり、単純に比較できないから。むしろ、客観的な指標を基に自分の市場価値を判断し、それを現職との給与交渉に活かすのもいいでしょう。
お金の話への抵抗感がない
そもそもお金の話をするのが失礼という認識がありません。
多くの人は、相手の収入を尋ねることが礼儀に反すると考えますが、その概念を持っていない人もいます。
特に若い世代や社会人経験の浅い人は、お金の話題を避けるべきというリテラシーが不足していることも。年上の人や経験豊富な人なら、お金の話を持ち出すことの失礼さを認識していますが、若者はその感覚が身についていないのです。
さらに、昨今はSNSの普及により、他人の私生活を気軽に覗き見ることが当たり前になりつつあります。他者のプライバシーに対する意識が薄れ、お金の話を含めて様々なことを聞いても構わないと考える人が増えているのかもしれません。
まとめ:慎重に対処しよう
他人の給料を尋ねる行為は社会的にふさわしくありません。
そのような質問をしてくる人はマナーや思いやりに欠けている可能性があり、他にも失礼な行動をとることがあるため、付き合い方には注意が必要。
給料を聞かれた際は、はっきりと答えられない旨を伝えましょう。曖昧な態度は避け、しっかりと線引きをすることが大切です。
ただし、悪意を持って聞いてくる人もいるため、そのような場合は関わりを最小限に抑えることが賢明。相手の非常識な行動に振り回されず、自分を守ることが何より重要なのです。